テレビや新聞などでも、見ることが増えている「フレイル」とはどのような状態でしょうか?
フレイルとは簡単に言うと、「加齢に伴い、心身ともに衰えた状態」と言えます。
「フレイル」は健康状態と、要介護状態の間の状態と言われています。
フレイルの状態は体重減少、活動量の低下、歩行スピードの低下、
筋力低下などの判断基準となります。
フレイルの状態にある方々は、死亡予後が悪く、入院しやすく、転倒もしやすいと言われています。
「フレイル」に似た意味をもつ言葉に「サルコペニア」があります。
フレイルの前はサルコペニアがよく使われていました。サルコペニアは
筋肉量の低下や筋の機能の低下を言いますが、フレイルはサルコペニアを含めた概念ともいえます。
フレイルを予防するためには、定期的な運動、十分な栄養、基礎疾患のコントロール等が重要となってくると言えます。
訪問リハビリでの「筋力増強訓練」
いわゆるリハビリというイメージが強い筋力増強訓練です。
上記のフレイル、サルコペニアなど、最近、耳にする概念には筋肉の低下、
筋活動の低下などがキーワードに挙げられています。また、その筋を維持していくためには
“栄養”も重要です。訪問リハビリでは、効率よく筋力トレーニングできるように
指導していきます。その際は、疼痛の悪化を防ぎながら、実施することも重要です。
筋力強化は高齢者でも可能であることが分かってきています。
実際のリハビリとしては、訪問リハビリ時の筋力増強訓練と自主トレーニングに分かれます。
訪問時は抵抗運動などをおこないますが、立位が取れる方は自重を利用した
トレーニングを多く行います。自重トレーニングは自主トレーニングとしても取り組みやすく、
訪問リハビリの現場ではよく活用しています。