以前、「人々の最終階段」の時の訪問看護の関わりについてのお話しをしました。
今回は、『在宅医療』についてです。
在宅医療とは、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、ケアマネージャー、ヘルパーなどの人たちと連携して定期的に自宅に訪問し、チームで患者さんの治療やケアを24時間体制で行っていく医療活動です。
在宅医療のメリットは、患者・家族にとって、住み慣れた環境で過ごすことにより、普段の生活に近い状態で療養できることです。
「自分の望む場所で過ごしたい」「最期は、我が家で過ごしたい」「家族と一緒にいたい」という患者さんの思いと、「そばに寄り添って看てあげたい」「最期を家族で見守りたい」と、思っている家族。このような思いがあってもまだまだ病院で過ごすことになるケースは多いです。
しかし、本人・家族の思いに寄り添えるよう在宅医療は推進されています。
在宅医療で何ができると思われますか?
病院と同じように、点滴や酸素導入、人工呼吸器、吸引などの医療処置と入浴介助や褥瘡処置などの看護ケア。自宅での歩行訓練などのリハビリ。身の回りのお世話など、病院で過ごすのと変わりなく自宅でいながら処置やケアを受けることができます。
高齢化社会となり、『自分らしく最期まで好きなように過ごしたい』と考えておられる方は増えてきています。今までと変わらず笑顔で生活できるよう、在宅医療に従事する事業所として日々最善の努力をし、『やっぱり、家でよかった』と思えるように貢献していきたいと思います。