地域との連携~虐待と成年後見制度の研修をしていただきました~

こんにちは、かがやき訪問看護ステーション加美駅前 作業療法士のNです☺️



先日、加美地域包括支援センターの方に来ていただき、2日間にわたって研修をしていただきました。


1日目は主に高齢者虐待に関する研修でした。
人が生まれながらに持っている「権利と人権」とは何か、それを守っていく必要性の講義があり、実際に包括の方が関わられた事例も交えて話していただきました。


令和6年度から、全ての介護サービス事業者を対象に、利用者の人権の擁護、虐待の防止等の観点から、虐待の発生又はその再発を防止するための委員会の開催・指針の整備・研修の実施・担当者を定めることが義務づけられました。

近年、高齢者に対する虐待件数は年々増加しており、大きな社会問題となっていますね。
ニュースでも、高齢者に対する虐待のケースや、介護に疲れ果てた家族が高齢者を殺してしまったケースなど…心を痛めるニュースが増えてきたなあと感じます。


中には介護・医療サービスを導入したり、第三者のサポートがあれば、防ぐことができたのではないかなあというケースもあります。

家庭の中で起きていることは、外からはなかなか分からないもので、見過ごされていたケースもあるんだろうなあと思います。


そこで、家庭の「中」に入っていくことができる私たちが、虐待防止の意識をもって訪問現場に行くことで、「なにかおかしい」と気づきやすくなり、虐待の防止にもつながっていくのだと感じました。

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2日目は成年後見制度に関する研修でした。


成年後見制度って、言葉では聞いたことがありますし、後見人がついておられる利用者様にも数名関わったことはありますが、「本人に代わってお金を管理してくれる人」というイメージしか持っていませんでした💦


後見制度にも分類があることを初めて知りました。

また、たくさんの書類を用意したり、費用負担の問題があったりと、申し立てるまでに長い道のりがあり、そこが成年後見制度の課題だということを知りました🤔


近年ますます高齢化率が高くなってきており認知症患者が増えているため、財産やその方の権利を守るニーズが増えています。

特に大阪は身寄りがおらず、お一人で暮らす高齢者の方が多いように思うため、今後かかわるケースでも、「この方、自分らしく生活ができているかな?」「誰か、身内で支えになってくれる方はいるのかな?」という視点を持っていこうと思います。


二日間の研修を通して、利用者様が安心・安全に過ごせるために、日ごろから利用者様のご様子をしっかりと観察していく必要性を改めて感じました。

また、一人で抱え込むことなく、何かおかしいと感じた時点で早期から地域包括支援センターなどと連携を図り、地域で支えあう意識を高める必要があると感じました。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。☺️